大阪は高槻で柔らかい焼肉を日々研究する精肉店の話

あなたは『一頭買い』に釣られていませんか?


 

こんにちは!肉匠牛久のフナさんです!

 

この前高槻の街中を歩いていると、桜!?が咲いていました!

時期的にはまだ早いですが、最近の気温上昇でフライングしちゃったんですね!

周りに同じ木が何本かありましたが、咲いていたのは一本の木だけ!!

不思議ですよね!?

でも、桜を見るとやっぱり気分がワクワクしてしまうのは私だけでしょうか(笑)

高槻の街にも春が一歩ずつ近づいているのを感じながら、今日もお届けしたいと思います♪

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巷で見かける「一頭買い」の文字

 


あなたの街にも、焼肉屋さんや、精肉店などはありますよね?そんなお店の看板を見ると『一頭買い』という文字を目にする機会があるかと思います。

あなたはこの『一頭買い』という文字を見て何を思いますか?

おそらく、牛を一頭想像して「迫力あるな~」とか「肉屋って感じだな~」みたいな事を思うのかもしれません。

ですが、この『一頭買い』って、お客様にとって、はたまた、お店側にとってどのようなメリットがあるのかって考えた事あります!?おそらくそこまで意識して考えたことは無いって方が多いでしょう。

「たしかに一頭買いって何がいいんだろう?」ってなりますよね?

そんな疑問を今回は解説したいと思います!

 


お店側のメリットとは?

 


牛って一頭でどのくらいあるかご存知でしょうか?

各個体によってバラバラですが、だいたい450kg~600kgくらいです。焼肉屋さんなんかでは、だいたい一人前が100g前後だとすると、一頭から約4000人前くらいのお肉がとれるんですよ!?

これって一般のお客様からすると訳のわからない肉の量ですよね(笑)

一人がだいたい一回に食べる量が300g~400gくらいだとすると、だいたい1000人のお客様を一頭でまかなえちゃいます!そのくらい牛って大きいんですね!!

ですが、お肉ってあなたもご存知の通り、【生もの】ですよね!?って事は、大手チェーン店のような大きいお店で、複数店舗を抱えているお店ならこのような量を、短時間で使い切ることは可能ですが、普通の個人商店や、50席くらいのお店なんかがこんな仕入れをすれば、たちまちお肉が冷蔵庫の中でどんどん腐っちゃいます!

でも、『一頭買い』ってうたっているお店なんか無数にあります。じゃあなぜお店は『一頭買い』って言葉を使いたがるのかっていうと、「肉屋のあこがれ」だからです!

一頭買いをしているって言うと、「すごいなぁ」って思う人が多いんです!ただこれだけです!

今の時代は、仕入れの際に一頭まるまる仕入れれば、原価も下がりました。というのも、一昔前は保存技術がそこまで発達していなかったので、なるべく早く生産者側も売りたかったからです。しかも、牛を飼う期間が長くなれば、自ずと経費もかかりますから、一頭が一気に売れるのなら安くしますって事で一頭買いのメリットがあったのです。

ですが現在は、一頭買いを無理にしなくても、真空パック技術の進歩により、一定期間保存が可能なので、生産者側の焦りも軽減され、一頭買いをしても、あまり値段が下がらなくなったのです。

生産者側からすれば、一頭が売れたって事はあまり特別な事じゃなく、これが、一気に100頭買います!ってくらいにならない限り原価は下がらないって事です。

100頭って事は40万人前ですよ!!!

こんな事普通のお店じゃ使いきれませんし、一回の仕入額も相当な金額です!

ってことは、もうお察しいただいている方もいると思いますが、「一頭買い」って書いてあるお店のほとんどが【虚偽】って事も多いのです。

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もちろん本当に一頭買いをしているところもあると思いますが、そのお店のメリットはというと、一頭買いっていうダイナミックなイメージを使えるってくらいで、原価が安いとか、特別な部位が手に入るって事は特にありません。

もし、一頭買いって書いてあるお肉屋さんに行く機会があったら、そこのお肉屋さんが本当に一頭買いをしているかの見分け方もあります。

本当に一頭をちゃんと買っているのなら、牛の部位がすべて揃っているはずです!商品を見るとすぐにわかります!

一頭買いをすると、欲しい部位だけ選りすぐるといった事ができないため、全部の部位を売り切らなければならないので、たくさん商品の種類があるはずです!

あとは、品切れが絶対出ます!

これも、選りすぐって仕入れができないため、売れ筋商品だけ大量に仕入れて、あまり売れない商品は少しだけっといった事ができず、売れる商品の量も、一頭から捕れる分だけ、売れない部位も一頭分売らないといけないって事です。

なので、本当に一頭買いをしているお店っていうのは、商品の品揃えが不安定なのが当たり前って事です。

こう考えるとほとんどお店側のメリットって存在しないんですね!


お客様側のメリットって?

 


では、反対にお客様側はどのようなメリットがあるのでしょうか?

実は、あまりメリットは存在しません。っと言うのも、先述でお話したとおり、一頭買いにしてしまうと数に限りがあるからです。逆に言うと、あまり欲しくない商品もガンガン売られるってことですね。

お店側としては、人気の無い部位や、正直あまり柔らかくない部位や、脂の多い部位も、まんべん無く売らないといけないので、そういった商品をお客様に買ってもらうために必死で売り込んできます!

でも、みんなが好きな人気商品は先に売り切れて無くなっており、残っている商品の中から自分にとって「マシ」な商品を買って帰る。っていう光景が広がっています。だから、妥協して買っているってことが非常に多いってことです!

ちなみに鮮度などはいいのか!?という質問があったのですが、一頭買いをするのも、単品で欲しい部位だけ仕入れるのも、鮮度は全く変わりません。一頭買いをしようが、単品で仕入れようが、お肉屋さんに納品をする時は、お肉を解体して、真空パックにしてから納めるので、鮮度も形も何も変わりません。

ですので、正直、一頭買いってほとんど双方にとってメリットが無いってことです。

唯一、メリットを上げるとすれば、仕入れた直後だと、一頭分のお肉の種類が揃っているので、いろんな種類から選べるっていうところくらいです。でも、人気の部位はすぐに売り切れますので、運がよければって事になっちゃいますので、私はあまりメリットとは思えませんが・・・

 


経験者は語る!

 


以前私が、今のお店を開業する前に務めていた精肉店は、一頭買いにこだわって仕入れをしていたお店でした。その時を一言で表すとするならば、まぁ一頭分を売り切るのが毎回大変だった!!っということに尽きます!

毎回仕入れをすると、どの部位を、いつ、どのくらい売って、いついつまでには売り切らなければならないということばかりを考えていました。だから、人気の商品と混ぜて、いかに、人気のあまり無い商品を捌かすかという、『お店都合』の仕事に毎回していたのです。正直、心苦しくなる時もありました。

そこのお店は、ご年配のご利用者が多く、そのような方にも、ガッツリ脂のついたお肉をいかに販売するかをやらなければいけません。

本当は柔らかくてヘルシーなお肉が欲しかったけど、これしかないのならしょうがない。。。

って方も非常に多かったのです。

では、なぜ一頭買いにこだわっていたのかというと、その会社の社長さんの「見栄」でした。

単品買いのほうがいいのでは?と問うた時でも

「一頭買いのほうが肉屋って感じでかっこええやん!」と言って、一頭買いをし続けていました。

正直これも経営者の【エゴ】にしかすぎません。

 

ですから、一頭買いって言葉って、一見良さそうな言葉ですが、裏にはこんなお話があるってことを知っていただければと思います。

このブログを読んだあなたは、お肉選びをする際に、『一頭買い』って言葉で釣られず、本当に欲しい商品が買える、上手なお肉屋さん選びをしてくださいね☆

 

あなたのお肉ライフがより良いものになることを願っております!

 

フナさんでした!!

 

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